電子レンジの歴史

マイクロ波でどうして温かくなるの?

マイクロ波は波長が短く、1秒に24億5000万回も振動する電子の波です。
その波を当てると、当たった食材に含まれる水分子が振動することで互いにぶつかり摩擦熱を起こします。
この原理によって温まるということです。
その為、水分の少ない食材は温まりにくいということになります。
水分の少ない芋類や、水分の殆どないドライフルーツなどをこの方法で加熱すると、もともと少ない水分が完全に蒸発してしまい、焦げてしまう、場合によっては発火してしまう恐れがあるので注意が必要です。
また、殻や膜で覆われているものも、熱が逃げることができず爆発する危険があります。
卵やレバー、イカ、トマトなどは爆発し、レンジ内を汚し、場合によっては故障の原因になることもあるので、こちらも注意が必要です。

マイクロ波を起こす装置

電子レンジの発明のきっかけになったマイクロ波を起こすマグネトロン。
これが電子レンジの心臓であるといっても良い根幹の装置です。
これが故障すると修理するより新しく購入した方が安上がりである場合が殆どです。
問題なく使えていれば、マグネトロンの寿命はおよそ2000時間くらいといわれています。
一日30分以上使ったとしても10年以上持つ計算になります。
もっとも、近年はオーブンやグリル機能、スチーム機能など、多様な機能を搭載したシリーズも増え、特にファミリー層に人気があります。
機能が増えれば、マグネトロン以外の部分の故障の可能性も広がりますので、寿命よりも早く買い替えのタイミングがやってくる可能性は高まりますので、よりこまめなメンテナンスを心掛ける必要があります。